こんにちは。(株)こまむぐ 代表取締役・小松和人(こまつかずと)です。今月、社内の勉強会ですが「おもちゃの誕生秘話」というタイトルでお話をさせていただく機会がございます。youtube liveでどなた様も無料でご参加いただけますので、お時間ある方は是非。
おもちゃ一つ一つのルーツを語るのはまたの機会とさせていただきますが、創作の話をすると「どんな時にアイデアが思い浮かびますか?」というご質問をいただくことが多くあります。がっかりさせてしまうかもしれませんが、アイデアが思い浮かぶ、いわゆる「降ってくる」感覚は実はほとんど経験がありません。才能ないんです私(笑)
ただしかし、頭の中には常に作りたいものが詰まった状態にはなっています。降ってこない代わりに、目や耳、経験を通じて入った情報は頭の片隅にため込まれ、混ざり合い時間をかけてアイデアが生み出されていきます。加えて最近は経営者としての仕事も比率が増え、言い訳ですがなかなか創作に時間を避けないものですので、生まれたアイデアがアウトプットされず、作りたいものが渋滞をおこしています。
作りたいものがすぐに作れない状態は、アイデアが熟成される良い期間でもありますが、やはり作りたいときに衝動的に作るのも創作には必要です。特に!経験豊かになれば創作に移れない期間にアイデアも膨らむというものですが、それほど経験もないうちにはアイデアを熟成させる材料も情報も少なくいので、実際に手足を動かし作るのが一番!
これは創作に限った話ではありませんが、やりたいことをやりたいときに全力でできる環境というのは、長い人生の中でほんとうに短い時間しかないと思います。まずその環境に身を置けていたとしたらそれは大変に価値のあることなのですが、今がその時だと気が付かず過ごしてしまう人も少なくありません。
かくいう私もその時には気が付いていませんでした(笑)ただ幸いにもその当時。全力で万事に当たらなければならない状況だったため、結果として自己成長につなげることができましたが、今も当時に得た貯金があるからこそクリエイターとして、経営者として何とかやらせていただけているのだと感じます。そして今、同じことができるかと言われたらおそらく無理でしょう。幸運も相まって恵まれていました。
創作に限れば、作りたいものがいつでも作れる状況は当たり前ではないかもしれません。自分の未熟さや経験のなさを理由に、その恵まれた環境を放棄しないでください。限りある濃密な時間に力を尽くすことで、その先の創作が実りある豊かなものになると思います。
最後までお読みくださりありがとうございました。