おもちゃ作りの想い

MIND

子どもが成長とともに、最も多く触れる道具であるおもちゃ。それを生み出す私たちは、常に子どものことを考え、学び、よりよいおもちゃとその作り方を探求し続けなければなりません。いつか子どもたちの手に渡り、その手によって育まれていくものだからこそ。こまむぐはおもちゃ作りへの想いを大切にしています。

 

遊びの柱を置く

当たり前すぎて見失われがちですが、おもちゃ作りで最も重要なテーマである「遊び」。私たちはこのテーマを掘り下げるために、生み出すおもちゃに必ず「遊びの柱」を置くようにしています。
子どもが本来もっている自由な発想を促すために「様々な遊び方のできるおもちゃ」がいいと思います。では様々な遊び方とは?この言葉を聞くと複数個の遊びが用意された多機能なものを想像されるかもしれません。しかし選択肢の多いおもちゃは時として遊びの的が絞れずに、結果として遊びの消化不良になってしまうこともあるように感じます。
様々な遊び方ができるおもちゃとは、基本となるシンプルで明確な遊びが一つ備わっているおもちゃではないでしょうか。その遊びをもとに子ども自身が考え、その結果自然に発展していくということが大切であり、多くの機能はそれほど重要ではないように感じます。
私たちはこの基本となるシンプルな遊びを「遊びの柱」と呼んでいます。この柱が多くの子どもにとってより明確で、より魅力的だと感じてもらえるおもちゃ作りを。またこの柱を中心にして木が枝分かれするように、様々な方向へ遊びが広がっていく可能性を秘めたおもちゃ作りを心がけています。

 

安全であること

子どもたちの手にするおもちゃは安全なものでなければなりません。こまむぐでは日本の玩具安全規格「ST」や、欧州の製品安全規格「CE」に準じた自社の安全規格をもとに玩具の製造にあたっています。
使用する材料も木材だけではなく、塗料はドイツ製OSUMOカラー。接着剤は米国製タイトボンドと、ともに食品衛生法の基準をクリアした安全なものを使用しております。
また製造は自社工場、外部委託工場共に全て日本国内で行っております。made in Japanの確かなモノ作りは、商品の美しさや精度だけでなく、仕上げの良さや丈夫さにおいても、上記の安全規格だけでは語ることのできない安心感を備えています。

 

手にする人の立場にたつ

作り手の作風は木のおもちゃの魅力の一つですが、それだけではなく、実際におもちゃを手にする人の目線にたったおもちゃ作りを心がけています。
もちろんデザインやアイデアなど、作り手としてこだわる点もありますが、一方で常に「私たちの手がけるものはあくまでもプロダクトであってアートではない」という考えを忘れずにいます。
自分勝手にも無個性にもならないよう、いただいた意見を吸収しながら、より多くの方の手に取っていただけるおもちゃ作りを目指しています。

 

オリジナルにこだわる

私たちの作るおもちゃは全てオリジナルです。おもちゃのオリジナルは2通りあり、1つは「デザインのオリジナル」。もう一つは「遊びのオリジナル」だと考えます。「デザインのオリジナル」とは世に多く広まっているオーソドックスなおもちゃ(積木・グリップカー・プルトイなど)のデザインを新たに考えたものです。「遊びのオリジナル」とは、まだ世に出ていない全く新しい遊びや動きのあるおもちゃを開発することです。
私たちがオリジナルにこだわる理由は、自分たちのおもちゃ作りに自信と誇りを持っているからです。真似や似せたものであっても子どもは遊んでくれますが、それでは純粋に楽しんでいる子どもたちを前に胸を張っていられません。今までにない物を生み出すことも、それを広めることも非常に難しいですが、おもちゃ作りが未来を担う子どもたちを相手にした仕事である限り、自信と誇りを持ったモノ作りを続けていかなければならないと感じています。

 

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